■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ MAGAZINE TAO(道) 準備号 VOL3     真に国家と国民を愛し 新しい人間観に基づく政治・経営の理念を探求し 人類の繁栄幸福と世界の平和に貢献しよう (松下政経塾 塾是)     ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ このメールマガジンは(財)松下政経塾22期生が発行しているプライベートメ ールマガジンです。文責は各自に帰しますので、執筆に対するご意見はご感想 は各自当てのメールアドレスへどうぞ。     ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ◇INDEX◇ 準備号第3号  2001年12月5日 …………………………………………………………………………………………… ◆「旅のすすめ」白岩正三 ◆「板門店」福原慎太郎 ◆「火をつけたあなたの責任最後まで」〜どきっとしますね。〜松本大輔 ◆「韓国にて」吉田健一 ◆「ゴミの分別」前山恵士郎 ◆「ノーマライゼーション社会を実現したい!」海老名健太朗 ◆「たまには日常活動から(韓国スタディーツアー2日目)」斎藤幸男 ◆編集後記     …………………………………………………………………………………………… ◆「旅のすすめ」     白岩正三 …………………………………………………………………………………………… 2年ぶりに韓国に来ています。 学生の時は毎年夏休み中1ヶ月以上海外旅行をしてきました。研究での旅行な どを含めると、平均して毎年数ヶ月は海外で過ごしていることになります。 さて、私は旅行は最大の勉強だと考えています。地元の人々や地元の食、気候 にふれながら日本との違いやその国の文化についてを学ぶ、まさに「現地現場」 の勉強です。 今回の旅でも多くの人々と出会うことができました。肝心なことは体験し学ぶ ことではなく、その学びをいかに自分の人生に活かしていくかであると思って います。 この韓国での経験を今後の日韓関係にどういかしていくか、帰国後じっくりと 考えてみたいと思っています。 ↓研究内容に関してはこちらをご覧ください。 http://www.ne.jp/asahi/eap/gateway/ shiraiwa@mskj.or.jp http://www.mskj.or.jp/profile/shiraiwa.html …………………………………………………………………………………………… ◆「板門店」     福原慎太郎 ……………………………………………………………………………………………  現在、韓国を同期全員で訪問しています。様々な方々とお会いし、刺激的な 毎日を過ごしています。その中で、先日「板門店」を訪れました。もともとは 朝鮮戦争の休戦会談が行われたところで、ソウルの北西約60キロ、韓国と北 朝鮮にまたがるところに位置します。国連軍と北朝鮮軍の共同警備区域になっ ており、ツアーでしか訪問することができません。  昨年、南北首脳会談が行われましたが、実際に行ってみると「休戦」状態で あることに変わりはなく、ものすごい緊迫感が漂っていました。「軍事停戦委 員会会議場」と呼ばれる建物の中央を南北の境界である軍事分界ラインが通っ ており、建物の中の会談用の机もそのラインがちょうど真ん中を通っています。 話し合いをするときは机上のラインを挟んで向き合うのです。この会議場の中 のみ北朝鮮側にはいることが許されています。外では分界ラインを挟んで南北 両軍兵士が向き合うという一触即発の状態でした。  私はここで南北の分断の実体を肌で感じることができました。正直死ぬかも しれないと思うほどでした。「休戦状態の所へ行くので生命の保証はしない」 という誓約書への署名は冗談ではありませんでした。私は日本が敗戦国ながら ドイツのように分断されずに戦後の繁栄を築くことのできたことに感謝すると ともに、冷戦がまだ終わっていないことを思い知らされました。今後の日韓関 係、東アジア地域の将来を考える上で有意義な経験ができたと考えています。 shintaro@mskj.or.jp http://www.mskj.or.jp/profile/fukuhara.html ……………………………………………………………………………………………     ◆「火をつけたあなたの責任最後まで」     松本大輔 …………………………………………………………………………………………… いやー、どきっとしますよね。これは消防庁が防火のキャンペーン用に作った ポスターに載っかってる文句です。残念ながら現在街なかで掲示されている最 新のものには別のコピーが採用されているため、ピンとくる方は少ないかもし れませんね。しかし一世代前のこちらの方が断然迫力があります。幸いなこと に当塾ではコンピュータールームでこのポスターを目にすることができます。 思わせぶりな表情の女性がこちらを見つめている構図にこのコピーをかぶせる その広告マンの炯眼には松本も完全に脱帽です。レポートなどの締め切りに追 われ、このコンピュータールームに来る度にいつも、私はその昔チャッカマン と呼ばれていた「とある友人」を思い出し、そっと目頭を熱くすることも少な くありません。閑話休題。松下政経塾はリーダーを養成するために作られた財 団法人です。言うまでもないことですが、リーダーは人を導いていく立場にあ ります。今はまだ顕在化していない新たな争点を積極的に掘り起こし、より良 い世の中を自発的に能動的に作り出していこうとする取り組みには、ある程度 のインスパイア、関心の喚起というものが不可欠です。責任には「当然果たす べきつとめ」という意味と「(悪い)結果に対する責め」という二つの意味が あると思います。そこに「責め」の一字が入っていることの意義を、苟もリー ダーを志すものとして、忘れずにいたいものです。合掌。 daisuke@mskj.or.jp http://www.mskj.or.jp/profile/matsumoto.html ……………………………………………………………………………………………     ◆「韓国にて」     吉田健一 …………………………………………………………………………………………… 今はソウルのホテルにいる。今週の日曜から韓国に来ているが今日で一週間が たった。今回の韓国スタディーツアーでは多くの人にお会いできた。また、多 くの所に行くことが出来た。今回は独立記念館に行って感じた事を書きたい。 独立記念館には韓国民の苦難の歴史が強調されており、その中で日本の植民地 支配についても多くの資料でいかに酷いことであったのかが強調されていた。 韓国人のナショナリズムと自国民の意識を強くもつ事を重視している姿勢をと ても強く感じた。独立記念館で、三つの事を感じた。 一つは、日本も今よりは日本人意識というものをもって良いのでは、と言うこ とだ。韓国人の自意識に比べ、あまりに日本人は日本を意識しなくなっている のではと思った。自国の歴史や伝統はもっと大事にしなくてはならない。 二つ目は、日本人ももっと自国に誇りを持つことは大事ではあるが、最近、日 本国内で少しずつ高まりつつあるように思う、開き直りともとれる韓国に対す る発言には懸念を感じると言うことだ。近現代に侵略を受けた国とそうではな い国とでは、感じ方が違うのは当然であると思う。韓国の独立記念館を見て不 快に思う日本人が居ることを承知で敢えて書くが、韓国に対して謝罪は終わっ たのでもうガタガタ言うな、と言わんばかりの論調には大変な危機感を感じる。 三つ目は、本来、温厚で和を重んじる日本人がなぜ、残虐な事をしたのか、と いう本質的な問題だ。日本人は一人一人は優しくて良い日本人が結局、「個」 というものを主張できないが為に、危険なリーダーが現れたり、全体の雰囲気 に抗しきれないと言うときには、自分を殺して、権力に従ってしまうという性 質があるのではないかと思った。個人というものをまず一人一人が強く持てば、 危険なリーダーが現れても自分の良心に従い反対が出来るのだが、日常からそ ういう雰囲気がないとなかなか全体に対して自分の意見を言うことが難しい。 戦争の事を考える時、この視点は重要ではないだろうか。 韓国は近くて遠い国と言われる。しかし、実際に街の若者やテレビ番組の作り 方や、デパートの雰囲気など、とても日本と似ている。韓国の人々が日本に対 して抱いている不信感というものは実は、若い人の中には殆どなくなって来て いるのではないかとも感じる。ある種、フィクションとしての反日が作られて いるのでは、とさえ思う部分もある。今後、時間をかけ本当に近くて近い国に なって行くとを切に願う。 ken@mskj.or.jp http://www.mskj.or.jp/profile/yoshidake.html ……………………………………………………………………………………………     ◆「ゴミの分別」     前山恵士郎 …………………………………………………………………………………………… 今回、初めて韓国に行きましたが、そこで目にとまったものがあります。それ は、コーヒーの自動販売機の側やハンバーガーショップに設置してあった紙コ ップの回収器でした。日本では、このような専用の回収器をおいているところ はめったにないように思いました。 このことをもって、韓国社会でゴミの分別回収が進んでいるとはいえませんし、 むしろゴミ処理状況は日本と同等もしくはそれ以下かもしれません。しかし、 ゴミを処理するうえで考えなければならないことが、ここにあるように思いま す。 ゴミ処理過程において、ゴミの分別を誰が行うのかということはよく考えなけ ればならないことです。分別をゴミの回収時に行うのと、処分時に行うのとで は、かかるコストに大きな違いがあります。 ゴミを捨てる側が捨てる際に分別しないと税金という形でコスト負担すること になるということをわかりやすく住民に説明したうえで、どちらがよいのかを 議論することが大事だと思いました。 maeyama@mskj.or.jp http://www.mskj.or.jp/profile/maeyama.html ……………………………………………………………………………………………     ◆「ノーマライゼーション社会を実現したい」  〜韓国から見た日本って〜     海老名健太朗 …………………………………………………………………………………………… 今回は、ソウルから寄稿します。 先日、ソウルでハンナラ党(韓国最大野党)青年部の方々と22期生全員でお会 いしました。 私の前に座っていた方は、金哲源(キム・チョルウォン)さんという方で医療 事業をやられている方でした。この方と、福祉についてすこしお話をいたしま した。 韓国(含む、その他のアジア諸国)からすると、日本の福祉制度というのはと ても進んでいる。きっちりしているそうです。考えてみると、福祉制度が進ん でいるといわれている国は、先進国ばかりです。発展途上国にとっては、まず 経済発展ありきだから、いきおい福祉には手が回らないのが現状なんでしょう。 そういう意味では、アジア諸国の福祉制度というのはこれからなのかもしれま せん。 ただ、日本の福祉は本当にすばらしいものでしょうか?みなさんは老後に安心 ができますか?今の日本の福祉制度は制度疲労を起こしています。だからこそ、 私はノーマライゼーション社会を実現したいと思っています。そうしてそれは、 アジアの見本になると思っています。 最後に、このキムさんと、今後の福祉問題や政策で協調して取り組みましょう とお別れしました。まずは、自分がもっと勉強しないといけないと思いながら もいい体験ができました。 ebiebi@mskj.or.jp http://www.mskj.or.jp/profile/ebina.html …………………………………………………………………………………………… ◆「たまには日常活動から (韓国スタディーツアー2日目)」     斉藤幸男  …………………………………………………………………………………………… アソシエイト有志で参加している(と言っても全員ですが)韓国スタディーツ アーの今日は2日目です。昨晩に到着して1日目は韓国人の塾員の方々に懇親会 を開いていただきました。「近くて遠い国、日本と韓国」この両国の精神的な 距離感を払拭するための手がかりをつかみたい衝動に生まれて初めて駆られま した。研究生として2ヶ月ほど政経塾でご一緒させていただいた、次期ソウル市 議選に向けて活動をされている徐さんと再会できました。 そして今日は朝鮮半島の国境、坂門店に行きました。国連軍と韓国軍の共同統 治がされている厳重な警戒態勢の下、1.8キロしか離れていない両国の国旗掲揚 塔(因みに韓国が100メートル、北朝鮮が160メートルの高さで後者は世界最高) や、両軍が監視し合っている軍事境界線などを目の当たりにして、同じ民族が 戦争をしたという歴史、いや、その後50年以上も休戦状態(つまり戦争は続い ている)で分断統治されていることの悲しみなどが伝わってきました。日本が 第2次大戦後に米・ソ両国間で分割統治されていたかも知れなかったことを思う と、思想の対立が及ぼす影響の大きさを感じざるを得ませんでした。このよう な悲劇は決して繰り返してはならないことです。 坂門店から戻ると、次は国会議事堂に移り、国会副議長と対談させていただき ました。表面的な談義ではなく、いわゆる教科書問題、靖国問題、日本が国粋 主義に転じてしまうのではないかという危惧、20世紀のアメリカにあった繁栄 が、21世紀は東アジアの儒教文化圏に移ってきて人間性を尊ぶ世界観が構築さ れるという歴史観までお話をしていただきました。 この件に関連して、私の現時点での考えがようやく一つの形になりそうです。 個別活動研修で集中的に取り組まなければならない課題の一つが朧気ながら見 えてきたような気がしました。 夜はハンナラ党の若手スタッフのみなさんに懇親会を開いていただきました。 5月に政経塾を訪ねていただいた趙さんと再会できて、とても嬉しかったです。 名前を忘れてしまいましたが、お米から作ったお酒がとても美味しかったです。 saito@mskj.or.jp http://www.mskj.or.jp/profile/saitoy.html ……………………………………………………………………………………………     ◆編集後記     白岩正三 …………………………………………………………………………………………… ◇今回は旅行先の韓国で編集作業にあたりました。インターネット環境が整わ ず、遅れての発行となってしまいました。申し訳ございません。第1号、2号 と多くの方からフィードバックをいただきありがとうございました。非常に参 考になりました。引き続きご意見ご感想お待ちしております。これで準備号も 終わりです。次回創刊号でお会いしましょう。     -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 準備号第3号 発行日  :2001年12月05日  創刊日  :2001年12月12日 発行   :毎月第2・第4水曜日発行 購読無料 発行者  :「道」編集委員会 編集責任者:白岩正三 tao@mskj.or.jp http://www.ne.jp/asahi/eap/gateway/tao/index.htm     素直な心で衆知を集め 自修自得で事の本質を究め 日に新たな生成発展の道を求めよう (松下政経塾 塾訓) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*